SNSは稼働していないので、
自分がインターネットで目にする
個人の文章は、主にブログである。
特にネガティブな部分があるものとか、
直接触れていなくても、ネガティブな感情を
発端にしていそうなものは、
「ああ、そうそう」とか思いながら、
読ませていただいている。
その人の波乱を知り、
自分を顧みることもある。
喋るように書かれている
ブログにも親しんでいる。
どうも自分は、大なり小なり、
喜怒哀楽と共にあるのは
「自分だけではない」と思うことによって、
ひとときの安心を得ているようである。
二十代半ばのころ、
週末に「ドキュメント72時間」を観ていた。
"毎回、ひとつの現場にカメラを据え、
そこで起きる様々な人間模様を
72時間にわたって定点観測する
ドキュメンタリー"*1。
インターネット環境もなく、
あってもブログというものを知らず、
でも自分と同じように、喜怒哀楽とともに
暮らしている人たちを知りたくて、
居間でテレビの向こうを想像した。
本を読んでいるときに、
著者がむかしの人でも同じ時代の人でも、
そこに描かれる感情について、
自分と似ているところを
見つけようとすることがある。
このようにして私は、
「自分だけではない」を探している。
*1:番組ホームページより引用 ドキュメント72時間 - NHK