語る、また語る

いつもにプラスα

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水に手をかざす

朝顔を見たいのに、見える窓がサンシェードに覆われているから、もう日が高くなって外に出るころには既に遅い。朝顔を見るためだけに早起きをするのは、また一年先になるだろう。

次から次へと上流から流れてくる水にかざした手を、滑らかに水がなでていく。石に座り足を流れに投げ出すと、身体が清められるようである。自分より大きいであろう石の間をかき分けるように水は進み、石が集まっているところでは水がせき止められてたまり、そこここにめだかが泳いでいる。この水の源はどこか。それらが天然のものであってほしいけれど、私たちはあまりに手を加えすぎているように思える。