わたしが中学校三年生のときの、
学園祭のエンディングで流れたのは、
スピッツの「チェリー」だった。
わたしが所属していた生徒会の
全校生徒への「出しもの」のような扱いで、
学園祭のエンディングを飾ったのだった。
当時のイケメン生徒会長*1と
ギターが弾けるという
男性の美術教師と二人が
アコースティックギターを演奏。
数人の生徒会役員が、手拍子をしながら
ステージ下のフロアーを盛り上げて歩く。
わたしを含めた残りのメンバーは、
ステージに3本くらい立てられた
スタンドマイクに何人かに分かれて群がり、
大声で「チェリー」を歌った。
特にインストではなかったから、
草野さんのボーカルに、
中学生の熱のこもった歌声と
ギターが重なっただけの
なんとも手づくり感あふれる
ものだったけれど。
チェリーのリリースは1996年。
わたしが、ステージにいたのが2001年。
リリースから5年経ってもなお、
当時のティーンエイジャーに
歌われていたという事実に少し驚く。
「チェリー」は、わたしにとって
青春の思い出なのである。
あれから、20年以上。
今またスピッツを聴いている。
わたしの中のスピッツの種は、
あの「チェリー」にあるんだと、
思ったりしてみる。
katari-mata-katari.hatenablog.com
*1:おそらくである。