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「ニュー・シネマ・パラダイス」~心に染み入る名言~

少し前に、
映画「ニューシネマパラダイス」を観た。

実に10年振りで、観るのはこれで3回目だ。

あまり映画を繰り返し観ないのだけれど、
この映画はなんとなく別格なのだ。

映画に魅了された少年が、
親交が深かった映写技師との関わりや
初恋相手との失恋などから、
一度ふるさとを離れるが、
映写技師の死をきっかけに30年振りに
初めて故郷に戻ってくるというストーリー。

つれづれ

初めて観たのは、
高校二年生の倫理の授業だった。

倫理を担当していた男性教師が、
何やらこの映画について、
いろいろと説明してくれていたが、
申し訳ない、まったく覚えていない。

一回の授業で観終えることはできないから、
何回かに分けて観た。

暗い視聴覚室で、50分、
ひたすら映画を観る授業が続いた。

多感な少年少女たちが、一つの部屋で
みんなで映画を観るという光景は、
何というか、シュールである。

恋愛の要素もあるので、
そういったシーンでは、
気まずいような何とも言えない
空気が流れていたような。。

「どうしてクラスメイトと一緒に
こんな映画(けなしているわけではない)を
観ないといけないんだ、勘弁してよ、先生」
というのが17歳の私の心の内であった。

よくわからないけれど、
大人な映画だというイメージを持った。

2回目は社会人2年目の秋頃に、
そして3回目は今年の初夏にそれぞれ鑑賞。

2回目も、何となく思い出して観て、
今回は、たまたまAmazonプライムで見かけた。

その中で見つけた名言をブログに
記しておきたいと思ったので、
大それた感想は書けないが、
郷愁を感じさせる、いい映画だった。

あと、音楽もクラシックな雰囲気が、
映画にぴったりなんです。

www.youtube.com


心に染み入る名言

トト「友達になろうよ」

このストレートさがよかった。

小学5年生のトト(主人公)が、
よく出入りしている
映画館の映写技師アルフレードと
自転車の二人乗りをしながら、
友達になろうと誘うシーンだ。

こんな感じで乗ってます。

 

純粋で迷いがないトトが、
とても眩しく感じられた。

アルフレード「客席が満員になって
お客が楽しんでると
自分も楽しくなる
人が笑うのが嬉しい
自分が笑わせてる気がする
お客の悩みや苦労を忘れさせる
それが好きだ」

 

少々長いが、アルフレードが、
映写技師としての仕事のよろこびを
トトに伝えた科白だ。

仕事って何だっけと、
もやもやしていたときがあった私には、
教訓のよう。

本来、仕事とは、人を喜ばせることだ。
それを思い出させてくれる。

アルフレード「自分のすることを愛せ
子供の時
映写室を愛したように」

これは有名だと思います。
心がツンとする。
下手したら泣ける。

子供のころの屈託のない気持ちで、
日々のできごとを受け止められているか、
考えてしまいます。

愛するという表現は、
ちょっとスケールが大きいかもしれないが、
自分のすることを自分の手でそっと
包んであげるように生きる。

とても大切なことだと思う。

これから

「ニュー・シネマ・パラダイス」、
また何年か経ったら観返したい。

年を重ねた自分が
何を感じるのか、今から楽しみである。

ちなみに、
この映画はイタリア映画なのだが、
ここまで心に響いてくるのは、
日本語訳の力だと思う。

イタリア語がわかるのであれば、
字幕なしで観てみると、
言葉の微妙なニュアンスなども
伝わってくるはず。

イタリア語、まったくわからないけど。