山、と思っていた出来事が終わった。
迎えるまでも、最中も、
その後もせわしなかった。
もう少し肩の力を抜いたらと言われた。
それは、自分でもわかってる。
自分が水中で仰向けに浮けないのは、
そのせいかもしれない。
それはさておき、
谷間に来れて安堵している。
動くことのできる身体を
持てていることを称えたい。
思えば、高すぎる山を選んでいた。
高い山に登るのがよくないわけではなく、
小さい山も登ったことのない人が、
いきなり高い山を登ろうとすることに、
無理があったということだ。
謙遜でも卑屈でもなく、
自分には「このくらい」がちょうどいい。
それを登って下りる、その繰り返しだ。