ため息が出るようなことが続いた。
自分の気落ちするパターンはいくつかあるようで、その中でもよくあるパターンだ。またこのパターンかと思う。あえて言うなら「独り」だということだ。共にあっても「独り」だということだ。誰かを、何かを遠く感じるということだ。おそらく遠かったものが近くなったような"気がする"だけなのだ。
自分が近づこうとすると相手が遠ざかり、相手が近づいてくると自分が遠ざかったりしている。自分一人ではその距離を近づけることができないときがある。それは人に限らない。
近づいたと思ったら遠ざかったり遠ざかったと思ったら近づいたりしながら、その距離が近かろうが遠かろうが、出くわしたその時を集めていく。