語る、また語る

いつもにプラスα

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短い踊り場

幼年の歩みは目まぐるしい。それが様式ではあれその変化の波を乗りこなし、悠々と泳いでいく。月日は長く、出来事は大きい。

この身に著しい歩みは見られない。変化を背に立ちすくみ、まず息をすることを疑う。月日は短く、出来事は小さい。

自分にもたらしたものをよくよく探す。暮らしに打ち消されていくこともしばしばであるが、そのことを嘆いてばかりではない。この短い踊り場で足掻いていくときの方が、ずっとずっと長いからだ。