語る、また語る

いつもにプラスα

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9月のアウシュヴィッツは快晴だった。

自分で行くと決めたはずだが、
早く立ち去りたくてたまらなかった。

なのに隅から隅まで見て周った。

とても広く思えて、
鳥のさえずりだけ小さく響いていたように感じた。

駅から向かうタクシーで、こんなに小さいのに
大人数乗っても大丈夫なのか、とか、
時間通りに着くのかとか尋ねた。

運転手は得意気にそしてにこやかに、
「No problem !」と何度も返してきた。


私にはこれしか書けない。

15年以上経っても。