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The Beths(ザ・ベス)「Knees Deep」意訳~やるなら今だ~

ニュージーランド
インディーロックバンド
The Beths(ザ・ベス)の
Knees Deep」、意訳です。

3rdアルバム「Expert In A Dying Field」の
2曲目です。

むずかしかった。

Knees Deep

lyrics : Elizabeth Stokes

Watching light through water
I want to bend the way it bends
You slice like a knife through the surface
But what a thrill to see it mend
With no scar, no memory
I'm envious. Why pretend I'm not?

Wading in up to the ankles
The cold speaks straight to my bones
Whole body and soul hesitation
I am a coward turned to stone
Stay there for centuries so all of history knows about it

But hey hey
We made it to the longest day
And the sun, the wind, the earth
Are wearing me away

The shame!!
I wish that I was brave enough to dive in but I never had been and never will be
I'm coming in hot then freezing completely
The shame!!
I wish that I could say what I've been thinking but I never have done and never wiil do
Still only knees deep I'll never be brave like you

Lighten up like a candle
I'm as likely to go out
You can sigh from the bottom of your lungs until the house gets blown down
One step, then two, then three, 'til I've forgoten how to count them

But hey hey
We made it to the longest day
And the river's ready current can carry me away…

水に差す光の先を変えたくて見てた
あなたはナイフのように
その水面を切り裂くのね
恐れもなくためらいもなく
もとに戻すなんてできないくらいに
わたしもそうなりたいものだわ
できないなんて言わせない

足は止まる
冷めた話が骨にひびく
身も心も動かない
わたしは石にでもなった臆病者
何世紀も同じところにあって
その歴史のすべてを知ってしまうってわけ

何もしない一日のなんて長いこと
太陽も風もこの地も
わたしに何も与えてくれないもの

さあ、行こう!!
わたしにはできる
燃えてきたわ
さあ、進め!!
想いは届けるの
やるなら今よ

キャンドルのように心に火を灯すの
いつまでもここにはいないんだから
そうじゃなければ
家が吹き飛ぶまで
1,2,3っていくつ数えたか忘れるくらい
ため息でもつく?

ただ待っているだけなんて無駄よ
いつでも始められるわ


Knees Deepは、
水などに膝までつかって
身動きがとれないということ。

今回はあえて直訳も残しつつ、
意訳できるところはした感じです。

たとえば、はじめの水に差す光の先を
変えたくて見ているわたしと、
その水面を切り裂くという
行動に出る"あなた"。

これは自分にできないことを
軽々とやってしまうことへの
ねたみ(envious)を示しているのだけど、
それを汲んでしまうと
ちょっとつまらないし、
具体的な描写を入れた方が、
わかりやすいと思ってそうしました。

あとは、じっとしているというのを、
「何世紀も同じところにあって、
その歴史のすべてを
知ってしまう石」と歌っていたり、
「家が吹き飛ぶまでため息でもつく?」
なんてのも、ジョークが効いてて
おもしろいから、そのままにしています。

問題はサビです。

「The shame!!」と感嘆符が二つです。

これは、恥という意味もありますが、
話し言葉である
「ひどいこと、残念なこと」という
ニュアンスを使いました。

でもそれだけだと強さが足りないので、
Knees Deepの反対をイメージして、
「さあ、行こう!!」と
「さあ、進め!!」にしました。

"行こう"とか"進め"は、
邦楽にもよくある言い回しじゃないかと。

"とにかくやってみようよ"ということが、
伝わるようにまとめました。

疾走感に満ちた力のある曲です。

MVは、バンドメンバーが
バンジージャンプをするという
チャレンジングなものになっています。

バンジージャンプを終えたあとの
メンバーの表情が、
「してやったり」顔になっていて、
見ていてスカッとしますよ。

www.youtube.com