語る、また語る

いつもにプラスα

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ここは半島

回転する球体にいることや、ここが島であることを絶えず意識しているわけではない。

地図にはここは「半島」だとあった。どのあたりに住んでいるかと地図を見るときに、「半島」であるという地形を頼りにすぐに場所がわかる。そのはみ出したような「半島」の海岸線を歩いたら楽しいだろう。

規則正しくもないくねくねの道や、一本入った路に感じる冒険心のようなものは、てっきりなくなってしまったのかと。もうたいていのことをしてしまって、新しいものを受け取ったときの雷に打たれたような心ざわりに動かされることも、あたりまえすぎて見過ごしてしまう。

もういいやとまとめたくなることもあるけれど、ここが「半島」だと気づいたなら尚早かもしれない。まだ見ぬものはあふれているのだ。