語る、また語る

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音楽

ミスチルファンからおすそ分け

けっこうミスチルファンと出くわす。ファンまではいかなくとも、ミスチルの曲はなぜか歌えるとか、サビは聴いたことがあるとか、言うまでもなく、彼らの日本中への影響力は大きいことであろう。わたしは、だいたいミスチルファンからCDを貸してもらって、ミ…

くるりの音楽、雨の気配

くるりの作品を聴き返していたら、あることに気づいた。「雨」の情景がよく出てくるのだ。よく聴いていたベスト盤「ベスト オブ くるり /TOWER OF MUSIC LOVER」の歌詞を見てみる。 雨降りの朝で今日も会えないや何となく「ばらの花」 雨から始まることで、…

タイトルと歌詞、あえて見ないという選択

今はサブスクやデジタルミュージックが普及し、そういったプロセスを経て音楽を聴くとなると、当然歌詞カード、いわゆるブックレットは手に入らないということになる。もちろん、歌詞はあまり聴かないで音を楽しむからという人は、端からブックレットなどは…

くるりの「尼崎の魚」は隠れた名曲だと思う

先日の記事にも書いたが、久しぶりにくるりのアルバムやら動画やらを聴いたり観たりしていた。 katari-mata-katari.hatenablog.com むかしの作品から新譜までいろいろと手を広げてみたけれど、やはり一番くるりを聴き込んでいた、2005年から2006年あたりのも…

秋、くるり

「くるり」を知ったのは、今から17年前。大学生のときだった。当時活動休止していたCoccoが、くるりのメンバーを中心に結成したバンドSINGER SONGERがきっかけだ。SINGER SONGERと合わせて、くるりのシングルもラジオか何かで耳にして聴くようになった。たぶ…

秋風とケルト音楽~デンマークのインストバンド Dreamers' Circus~

秋風が吹いてくると、無性に聴きたくなるのがケルト音楽。ケルト音楽というのは、アイルランドやスコットランドの伝統音楽のこと。言語化するのはむずかしいのだけど、わたしが好んで聴くのは、清涼感があり、軽快で、あたたかみのある音楽だ。澄みきった高…

ゴスペルはエンターテイメントだ~映画「天使にラブ・ソングを・・・」~

ブルース、黒人霊歌*1ときたら、ゴスペルである。ゴスペルといえば、こちら、「天使にラブ・ソングを・・・」。映画は初めて観た。殺人現場を目撃してしまったことで、2か月修道院にかくまわれ、さらに聖歌隊に入ることになった主人公。新風を吹き込んで聖歌…

CDの貸し借り文化の今

youtubeやサブスクが普及していなかったころは、音楽を聴くにはCDを買わなければならなかった。たくさん聴きたければ、その分CD代がかかった。そんなに際限なくお金があるわけでもないから、友人が買ったCDを借りて、カセットテープやMDに録音、みんなで助け…

あのころのラジオ愛~交換テープの思い出~

わたしの10代は、ラジオとともにあったというくらい、あのころはよくラジオを聴いた*1。一日中ラジオつけっぱなし、下手したらラジオをBGMに寝て、DJに「おはようございます」と起こしてもらったこともある。そんなラジオ好きが高じて、小学生のころに友人と…

東京中野とザ・リーサルウェポンズ

ザ・リーサルウェポンズの、中野区盆踊り大会フリーライブの動画を観た。 www.youtube.com ザ・リーサルウェポンズは、サイボーグジョー(アメリカ人)とアイキッド(日本人)からなる二人組ユニット。繰り出されるのは、懐かしい80年代~90年代の音楽だ。も…

聴いたらよく眠れるかもしれません~わたしが合唱で歌ってきた歌~

合唱は、小学校や中学校または高校で、誰しも一度は経験したことがあるだろう。校内の合唱発表会があったり、文化祭や卒業式では必ず学年合唱や、全校合唱がある。たとえば「大地讃頌」など、そういった場で歌われる合唱曲は、わりとなじみがあるが、合唱部…

あのころを思い出す、好きな合唱曲

小学校高学年で合唱を始め、中学に入ると友人と合唱部に入った。先生も熱心な方で、先輩方や後輩たちと県の合唱コンクールで入賞を目指して、練習に明け暮れた。友人たちと歩きながら、歌い出すことしばしばあり。思えば、あのころが一番歌うことの楽しさを…

谷川俊太郎の詩「春に」~相反する気持ちは、みんなもってる~

谷川俊太郎さんの詩にメロディーをのせた「春に」という合唱曲が昔から好きだ。www.youtube.com「春に」のテーマは、相反だと思っている。 春にこの気もちはなんだろうこの気もちはなんだろう目に見えない エネルギーの流れが大地から足のうらを伝わってこの…

文字をもたない人々の伝承手段は歌だった~黒人霊歌「The Battle of Jericho」~

「Soon ah will be done」に続き*1、今日は「The Battle of Jericho」(以下、ジュリコの戦い)を紹介したい。実はどちらも、合唱曲として歌われているので、もしかすると知っている方もいるかもしれない。わたしも中学生のときに、校内の合唱発表会で先輩方…

黒人霊歌 「Soon ah will be done」~死を希望に生きた人々のうた~

黒人の音楽といえば、たしか黒人霊歌があったなと、sisoaさんのブログ*1を読んでいたら、遠いむかしの記憶がよみがえってきた。今回読んだのは、ブルースをルーツにしているアーティストの音楽についての記事だった。ブルースとは、「アメリカ南部の黒人たち…

音のカケラ その3~ジャパハリネット「哀愁交差点」~

高校生のとき、ラジオから聴こえてきた。バンド名も初めて聞いた。歌詞が自分のことみたいだった。 厳しい大人の社会ではいつものように無力だった意味があろうとなかろうと想えるように生きたかった いつの日か胸を張って「帰ってきたよ」そう言いたくてい…

音のカケラ その2~the youth 「言葉にできない」~

満たされない、何かが足りない。そう思っていたのは、17歳のころ。いや、自分は何がほしいか、わかっていた。でも、手に入らない。そんな置き場のない石ころみたいな感情を抱えきれなくなりそうになったときは、いつも音楽を聴いた。音楽を聴いていると、少…

音のカケラ その1~MILKRUN「嘘のない歌」~

ラジオを聴きだしたのは、小学校5年生くらいのときだった。何もすることがなくて暇だと言うことが多かった私に、「それならラジオでも聴けば?」と母から小さいラジオを渡された。「本でも読めば?」は響かなかったのに、ラジオはなぜか特別だった。それから…

音楽が音楽を連れてきた、夏

ここのところ、GOOD BYE APRILの曲を片っ端から聴いているのだが、何か聴いていたら、頭の中で別の曲が流れたということがあった。その曲によって、私の音楽メモリからある曲が引っぱり出されたという感じだ。というわけで、GOOD BYE APRILの曲が連れてきた…

やっぱりアイスが美味しいんだ~GOOD BYE APRIL「アイス」~

最近よく聞いているGOOD BYE APRILのアルバム「Xanadu」。このアルバムの曲は、"僕と君"の二人を中心にした、ラブソングが多い。ラブソングなんだけど、日々を過ごす中で感じたことがサラッと織り込まれているから、ただただ日々を生きている私が聴いても、…

異色を放つタイトルチューン~GOOD BYE APRILのアルバム「Xanadu」から~

シティポップについての本から、GOOD BYE APRILというバンドを知り、車で聴いている。 katari-mata-katari.hatenablog.com 中でもアルバム「Xanadu」(ザナドゥと読む)をリピート中である。このアルバムは、非常によくまとまっていると思う。そして、何がい…

漂うような音楽を欲す~Blu-Swing(ブルー・スウィング)を聴く~

シティポップへの興味から購入した本で紹介されている曲を聴いてみたことについて、先日のブログに書いた。 katari-mata-katari.hatenablog.com その後で、最近のシティポップをもう少し掘り下げてみたくなり、インターネットで調べることにした。というのも…

シティポップへの入り口~小沢健二とかGOOD BYE APRILとか~

私はこれまで、どちらかというとボーカルが前面に出てきて、歌詞を高らかに歌い上げるストレートなJ-POPや一部のロックを好んでよく聴いてきた。ブログを始めてから、いろいろな方のブログを読む中で、自分が今まで聴いたことのなかった音楽に触れる機会が増…

南米民族音楽フォルクローレに誘われて

少し前だが、ある屋外イベントに行ってきた。キッチンカーやテントで、フードやドリンク、手づくり雑貨などが販売され、小規模なマルシェのような感じだった。すぐそこが海という広場での開催で、ロケーションもばっちり。中でも、私が楽しみにしていたのが…

アニメ「プラネテス」のエンディングに出会えてよかった

家事をしていた手が止まった。6歳の長男が観ていたアニメのエンディング。どこか懐かしいサウンドに、まっすぐな男性の歌声。心に響く歌詞。すぐさまテレビの前に急ぐ。だいたいクレジットで、誰のどんな曲かが流れてくるはず。少し待つと、エンディングテー…

春といえば、森山直太朗さん

桜の季節も終わりつつあり、家から見える川沿いの大木の新芽も、日に日に黄緑色の濃さを増している。初夏の気配すら感じる日々であるが、春といえば、「さくら」で有名な森山直太朗さんを思い浮かべる。森山直太朗さんは大学時代によく聴いていた。初期のア…

路上ライブで出会った、ミクスチャー・ロックバンドJINDOU(ジンドウ)

今はどうかわからないが、私が中高生だったころ、夕暮れどきになると、駅前や商店街で路上ライブをしている人を見かけることがあった。当時、音楽にのめり込んでいたが、路上ライブを立ち止まって聴いたことはなかった。聴くとしても、少し離れたところから…

子どもであり、親でもある自分~まきちゃんぐ「そうじゃろ」(2013)~

B’zの稲葉さんや藤井風さんと同じく、岡山県出身のシンガーソングライターまきちゃんぐ。岡山弁で歌われるのは、ふるさとを離れる子どもへの向けた、親からの想い。まきちゃんぐの伸びやかな歌声と、ピアノのやわらかな音色が響く。冒頭にこんな歌詞がある。…

心が洗われる音楽を聴く

心が洗われる音楽といえば、私の中では合唱曲だ。音楽というものは、何かしら感情を動かしてくれるものだと思っているが、人の声の重なりのかたまり、合唱曲こそ、心が洗われるという表現がぴったりだ。合唱について触れるのは、ブログでは初めてだが、私は…

youtubeで音楽と再会する~Def Tech「My Way」(2005)~

youtubeをふらふらしていると、昔聴いていた音楽と再会することがある。いわゆる「おすすめ」というのだろうか。この「おすすめ」は、的を得ているというか、絶妙な音楽をラインナップしてくるから驚く。いつも自分が聴いている音楽の傾向から、私が好みそう…