語る、また語る

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2023-01-01から1年間の記事一覧

転機から得た気概

転機というのは、人それぞれ、大小いろいろだけれど、私の直近で言うと、医者に行くほどに心が荒れたことである。大したことはない、そのことを少し書いておこうと思う。兆候は恐ろしかった。何せ経験したことのない類のことばかりだ。じっとしていることす…

自己鎮静(セルフ・スージング)としての会話

自己鎮静(セルフ・スージング)とは、辛い感情を経験しているときに安全を感じ、気持ちをなだめるための一連の行動です。先日読んだ「一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全 ジュリー・スミス著、野中香方子訳」に書かれていました。…

話して、離して、楽になる

辛い感情を人に話すと、楽になることがあります。この"楽になる"とはどういうことなのか、述べてみることにします。辛い感情を抱いている状態とは、重い荷物を手にしているようなものです。そのままにしておけば、手や腰などの身体に負荷がかかり、損傷が起…

夫という人間

人間は動物だから、動かないと調子が悪くなると言ったのは夫である。お酒のことしか頭にないと思っていたが、ふとこのような名言が飛び出すので、生きる意味のようなことを吹っかけたら、またそんな禅問答みたいなとはぐらかされた。彼は、私が棚に平積みし…

答えは自分の中にある。

ブログを始めてから、いくつもの個人的な問いへの答えを探してきた気がする。それは人との会話であり、本を開くことであり、誰かのブログを読むことであり、検索窓に文字を打つことだった。答えが見つかったようでもあったが、それらは他者の言葉だった。そ…

価値観の変化を覚悟する

ある日、バナナをパンにのせてほしいと子どもに言われた。何、パンにバナナだって。そんな文化はないのだけれど。パンといえば、バターかとろけるチーズ。バナナといえば、そのままかヨーグルトでは?ひとまずバナナを輪切りにして、縦3個横3個合わせて9個を…

心遣いへの謝意と弁解

仕事に病的に没頭しすぎて、暑さや寒さのみならず、季節を感じることも上の空だった。夏はこんなに汗をかくほど暑かったのかと、体に目を向けられるようになった自分をかみしめている。季節の感覚を楽しむことを覚えつつある。随分もったいないことをしてき…

気分屋な感情とともに

「ネガティブな感情は、ある脅威から自分を守るために発動されている」と説いたところで、すぐにそれらが一掃されるわけではない。自分はネガティブな感情を持て余してしまいがちなので、そのうち忘れるとわかってはいても、渦中にいるときはダメージを受け…

無いなら無いなりに

パソコンが故障した。そもそも起動できない。買いかえることになりそうだ。私はスマートフォンを持っていないため、iPadの出番なのだが、あまりカスタマイズしてなくて使いにくい。20代前半に3年くらい、インターネットをするのにインターネットカフェや図書…

「学び」が止まることはない

中学校の教員免許(社会)を持っている。持ってはいるが、それ以上ではない。大きい声では言えないが、切実に教員を目指したわけではなく、”取れる環境にあったので取った“、"取れるものは取っておこう"であった。民間企業へ就職が決まっていたが、もし働い…

美味しいものを食べてください

祖母は栄養士だった。山村に生まれ、手に職をという周りからの勧めで当時としては珍しく短大に進学し、大きなブランクもなく定年以降も勤めた。気が強かったため、家族としばしば衝突しすることもあったが、たくましい人である。もう私のこともわからないだ…

明け

少しずつ書いていたけれど、あまり捗らずに1週間が経った。休みで家に大人が増えたこともあり、子どもは容赦がない。私一人のときは、少し気を遣っているのか、私の運転ではそう遠くに行けないとわかっているのかおとなしいのに、状況を見て行動する子どもた…

感情とは何か〜感情に関する四つの仮説を活かす〜

日々湧いてくる感情について、思いを巡らせたことはないだろうか。私はメンタル不調の経験から感情を感情として認識し、興味を持つようになった。それまでも感情はあったはずだが、あたりまえすぎて、またあまりにも自分と一体化していて気づかなかった。 感…

ふたりだけの秘密

生活圏に職場がある人が大半の地域では、休みの日にも職場の人との遭遇が起こりがちだ。行くところが限られているため、みんな同じところに買い物に行き、同じところに遊びに行って、タイミングが合えば、バッタリとなる。私も職場から車で10分くらいのアパ…

「はてなスター」って、いくつ押せばいいのだろう?

お題「はてなブログ初心者のとまどい」「はてなブログ初心者のとまどい」といえば、はてなスターの数です。ブログをはじめたときも今も、いくつ押せばいいのか、いまいちわかっていません。そもそも正解はありませんが。はじめのころは3つ押していましたが、…

カフェオレに傾く

ちょこちょこむかしの仕事のことを書いていますが、仕事の話をすると明るいことでも当時は気分が暗くなったので、あまり人に話さず自分で抱えていて、その溜め込んできたものを話したいだけということで、今日も仕事を絡めて書いてます。仕事をしていると、…

自分を許すことから

「過去の自分を許せない」ためにわたしは悩んでいるのではないかと、不意に思った。自分を許せないから、他者も許せない。そんなとこなんだろう。もちろん、許せていないことばかりではない。数でいうなら、許せていることの方が勝っているが、重さでいうと…

自分だけは、自分のことを覚えていることができる。

子どもが生まれて職場に戻ったのも、戻って数年後に退職したのも、どちらも私が社内初だった。実績がないならつくればいいという反骨精神。その中には、自分が第一号になれば格好がつくなんていう自意識もあったのだと、今なら見抜くことができる。二回目の…

デイバイデイ

先日、書いている途中の記事を誤って公開してしまった。急いで消したが、それをすると、一つ前の記事が再度新着として購読リストに載るようで、読んでくださった方もいるのでしょうか。「それ前と同じなんです…」と行って回りたい気分だった。8月になって、…

休みの日に、特別なことをしようと思わない

休日にやる気がなくて何もしたくなければ、生活に支障がない範囲で何もしない。休みだからといって、特別なことをしなくていい。そう思えるようになったのは、ここ数年のことだ。寝る、撮りためていた番組を観る、ネットサーフィンなどをしていて、「何て生…

プロセスを楽しむ

鰻。むかしは見向きもしなかったが、年を重ねると同時に、「食べておいたら夏を乗り越えられるはず」という暗示のために便乗している。昨年から、近くにある仕出し屋さんに予約をしておいて、当日取りに行くというスタイルにした。注文したのは鰻丼。お昼前…

刺激をブログにぶつける

親にとって、夏休みは開催されるものだ。子どもが小さいうちは、過ごし方のやりくりや送迎、あとは昼ごはんの準備とか、もう毎日イベントをやっている気分である。気が立っているのか、甘いものに手が伸びる。食欲全般が増す。そして、ここまで珍しく7日連続…

銘菓は、武田信玄のお餅

故郷の銘菓といえば、信玄餅。 「武田信玄が非常食として戦に持って行った」ことから広まったようです*1。 「信玄餅」って、真っ向勝負のネーミングですね。覚えやすいでしょうが。帰省のときのお土産によく買っていましたが、誰かの家に呼ばれたときの手土…

塩レモン飴をもう一度

夏の建造現場というものは、口にするのもはばかられるくらい、本当に過酷だと思う。数えるほどしか現場に行ったことのないわたしのような者は、現場の人間から言わせれば、過酷の"かの字"もわかっていないはずである。技術部門にいた自分が、勉強も兼ねてま…

楽に相手の話を聞くには〜否定も肯定も共感もしない〜

子どもの同級生の親同士でやりとりをする機会があったのだが、子どもの得意なことの話題になると、こちらも何か子どものいいところをアピールしたくなってきて、実際にした。そうなんですね、と返すこともできたのだが。傾聴とは、相手の話をそのまま聞くこ…

自転車を漕ぎながら

午前10時過ぎ、一日の頂上を目指す太陽を仰いで、土手で自転車を行く。なだらかな上りになっている川沿いを進んでいくと、視界に入る家々が、田畑と小さい山に変わる。地面から湧き上がる熱気と、風を体に受けながら緑に包まれているのは、心地がよい。とき…

「反応しない」にパワーを使う

体調が万全だったのは、20代半ばくらいまでだっただろうか。働き始めたら、肩こりや目のつかれは常態、30代半ばを過ぎたら、体のどこかが痛くなったり、睡眠の質の低下を感じたりしている。7月は、半分くらいあれに振り回されているので*1、まあまあといった…

アートとしての踏切

5歳の次男が踏切に目覚めた。踏切の写真が載っている本を子どもなりに熟読し、動画に目を輝かせ、踏切の見物に行きたがる。近くに踏切もあるので、車で通るときはうれしそうだ。踏切の遮断機が下りると、もっとうれしそうだ。外出からの帰り道に、今日はあの…

夏に立ち向かう

エアコンをつくっている小さい会社の片隅にいたのにもかかわらず、エアコンの風が得意ではない。特に冷房。どうもあの人工的な風は、好きになれない。しかも自分は体温が低いため、冷房の効いた部屋にずっといると、体調にもよるけれど、気分はよくない。毎…

口外したことは、意に反して広まることもあると思っている

自分はここだけの話だと思っていたのに、しばらくすると別の人が、そのことを知っていることがある。軽口の友人がいて、学生時代に少し困っていた。他の人には言わないでほしいと念押ししなかったのは、自分だけど。たぶん思い当たらないだけで、若かりしこ…